外来の風景
小児科の外来風景 ~ときには入院風景も~
はじめに
小児科の外来診療を始めて30数年となりました。
大学病院、大学勤務中に行っていた市民病院、総合病院、地域医療センター、個人医院、個人病院から始まって、自分が勤務した市民病院、現在のクリニックと実に多くの場所で小児科診療をやってきました。
大学時代は医局の指示で急遽計2ヶ月大分県の個人病院の小児科部長の代理をしたり、高山市の病院の先生が夏期休暇中だけ小児科の外来をするために泊まり込みで仕事に行ったこともあります。大学病院では、遠方の病院の仕事は、ほぼ私に回ってきました。
やる気のない、サボりまくりの自分としては、院外に飛び出せるならありがたいと感じていました。ですから、すぐさま仕事を引き受け、毎週3回は早朝から遠方の病院に出かけていました(高速道路使用)。
当時の自分の実力でできることはやりました。大学以外の医療機関では働きやすく、皆親切にしてくれました。今思えば大学外での外来診療は、患者さんの数を多くこなすこと、実践を積み上げる十分な訓練となりました。頭は悪くても、数をこなして経験で分かっていく、そんな感覚です。本にはこう書いてあっても、自分なりに、ここまでなら大丈夫、ここから先は無理しちゃいけないという判断がつくようになりました。
今回は、当時から現在までの小児科の外来風景を残しておきたいという思いから、あれこれと書いてみます。
よく勉強になったこと、恥ずかしい失敗の数々も書いていきます。
気楽に読んでください。
大学病院にて
市民病院にて
クリニックにて